新緑の三渓園を散策してきました。
*間取りから始めない
建売住宅や分譲マンションの3LDKのように一般解ではなく、
その敷地の個別条件がとても大切です。
住宅とは賃貸住宅のように利益が上がったり、
投資などのように買うものではなく、
創り出すものです。
まず、既成概念を捨てることが一番大事です。
一例として、玄関と珪藻土土間リビングと庭が
一体化された住宅を建てたことがあります。
*毎日を素敵に暮らせる小さな家のつくり方
日本人の暮らしに合った家づく
りを考える
日本人の暮らしに合う家のかたちとは「自然とつながった家」
だと思います。
日々の暮らしの中で季節の移ろいを感じ取り、一期一会の一瞬の光と影を
楽しむことに生への喜びを感じ、それこそが粋で豊かな暮らしではない
でしょうか?
昔の日本の住宅は、
家の入口では外でも中でもない土間があり、さまざまな作業をし、
その曖昧な空間で、いろいろな生活の用途に用いられていました。
また、縁側というのも中間領域としての役割を果たしていました。
*成功する小さな家づくりのルール
・土地全体を家にする、
「外構部分も家の一部」とする。
・外部空間と内部空間をつなげる。室内空間と外をつなぐ
大きな開口部をつくり、開放感とゆとりを生み出す。
・一石三鳥の空間をつくる。階段、地下、ロフト、玄関、
吹き抜けといった中間のエリアにもう一つの機能を
プラスする。
・敷地立地条件を読み解き、日当たりと風を断面で
読み解きます。
・空間に抜け感や奥行き感をつくる。
・フレキシブルな空間をつくり、ライフサイクルの
変化に対応する。
・シンボルツリー等で空間の豊かさを感じる。
巨匠、ル・コルビュジエ展を上野の国立西洋美術館で
観てきました。
すべての建築家に影響を与えた本物の巨匠です。
国立西洋美術館自体も、ル・コルビュジエの設計で
エントランスに入りますと、自然光がピラミッド型の
トップライトから降り注ぎ、建築的散策が楽しめます。
そして斜路による2階のアプローチを昇っていくと、
さまざまな角度から光りが飛び込み、住宅建築の
名作も数多く手がけた巨匠の力量に圧倒されます。
眼を養い手を練り、住宅プランニングに還元して
いきたいと思っております。
東京駅ステーションギャラリーのアールト展に行き、
眼を養ってきました。
世界を代表するフィンランドの建築家です。
是非、こんな素敵な住宅をプランニングしたいと手を練り、
提供致したいです。
*ハウスメーカーが生まれた理由*
現代社会は合理性を追求する社会です。
一つ物を作るのに同じ作業を繰り返す事で、自動車のように大量生
産の品を作るのに適しています。
この手法は、都市部への人口集中に対応する為に工業化の手法が
生まれました。
これまでになかった「カタログで家を選ぶ時代が来た」ので
あります。
しかし、今では時代が変わり、状況が変わりました。
空家が増え続けている事が社会問題となっている今、大量の住宅を
供給する仕組みは必要ありません。
日本人は家づくりを考えると展示場にいきますが、
実際のハウスメーカーで建てた住宅は展示場のモデルハウスとは、
似ても似つかない家が建っています。
なぜならば、展示場の設計は建築家が設計している事も多いのです
しかし、一般の方々が建てるハウスメーカーの住宅は、全く建築の
知識のない営業マンが、営業所の設計担当の社員が、CAD入力し
あっという間に見積書と図面がすぐ出てきます。
それが可能なのは極限までの工業化により、成立する実現です。
宝建設では建築家の設計する住宅の見積もりも数多く手掛けて
おりますが、見積もりだけで2週間から4週間かかります。
よって、見積もりがすぐに出てくる会社は工業化、もしくは
マンネリの会社と言えます。
*自分の家は自分で作る人*
通常、家を造ろうと思った場合、知り合いに設計士がいたり、
工務店に知り合いがいれば相談できますが、大抵の方は
どうしたら良いかわからないので、ハウスメーカに向かうのですが
ハウスメーカーに依頼しない方というのは、デザイナーや
カメラマン、建築デザインに関わっていた方などや、カフェ、
美容室、スタジオなどセンスを必要とする職業に関わっていた方が
多いです。
又、温熱環境を学んだ方などは、本を読み、サッシ、屋根、断熱、
気密について価値観をお持ちの方は、ハウスメーカーでは満足せず
ご相談に来られます。
こだわらなければ、空きマンションの情報はいくらでも手に入る
昨今です。仕事場に近く新築で、ある程度の広さとなると予算が
合わず、ですが完売になるのも早いです。
私も素人ならば、ハウスメーカーやマンションで満足していたと
思いますが、建築を学んだからこそ、その選択はありませんでした
例えば、寿司屋に行く際、メニューも価格表もない知らない寿司屋
よりも、回転寿司ならばわかり易くて、手っ取り早いです。
その困難に立ち向かってる方が、こだわりの住宅を建てているの
かも知れません。
それでは余りにも不親切だど思いますので、いかにして満足の
行く住宅を建てるかを、次に話したいと思います。
*住宅の設計、施工を生業としている理由*
前述のように、ハウスメーカーや高くて狭いマンションに満足
しない方々の、役にたちたい。
まず、ハウスメーカーでは特殊な事が苦手です。
地下室、半地下室、螺旋階段、手作りの家、本物の木の家、変形
敷地、自然素材、十分に手を練りディテールのしっかりした住宅、
既製品をなるべく使わない家、時間を織り込む住宅設計、大家族の
家、防音室のある住宅、狭小住宅、愛犬・愛猫と暮らす家、店舗
併用住宅など、これらはハウスメーカーには難しく、至極高く
なります。
これから人口減少のなかで、世の中の移り変わりが早く、自動車
メーカーのような大企業も100年後存在しているかわからない
この日本の中で、何千万も支払い住宅を建てる、そんな方々を応援
したく思います。
その為に私は、住宅の設計、施工の会社を続けております。
弊社は建築家の方々の住宅施工もしておりますが、私自身大学の
研究室を出て、設計事務所の経験もあり、住宅作家の方々には失礼
ですが、一般の方々には200万、300万の設計料は高いと
思われてしまっております。
半年間図面を書き続け仕上げても、その金額では全く割に合いませ
ん。
そんな関係をみているうちに、ならば設計、施工の会社をつくる
事にしました。
*宝建設がご相談にのれる事*
全て叶える方向です。
・準防火地域の住宅で木をふんだんに使いたい。
・10年で壊れてしまう設備機器に、多量の予算は使いたくない。
・光熱費のかからないQ値1.0以下の住宅に住みたい。
・窓は大きく、プライバシーは確保し庭と一体化した、庭屋一如
の住宅を作りたい。
・プリントされた建具や外壁材は使いたくない。
・屋根裏構造材及び、下地材を木のあらわしで造りたい。
・住宅専門誌に選択されるような、家に住みたい。
・ビニールクロスは使いたくない。
・マンションリフォームでも木を使いたい。
・本棚、洗面、キッチンなど造作で作りたい。
*ローコストで最高の木の家に住みたくなったら*
総予算の中で土地が占める金額は一番大きくなるので、変形敷地や旗竿状敷地、段差のある敷地などがお薦めです。
これらは土地購入金額が割安になります。
ハウスメーカーは変形敷地に建てるのを嫌がります、というのは工場で生産されたユニットを重機で組み立てるのが
困難になるからです。
しかし、設計力のあるところに依頼すれば、敷地のポテンシャルを引き出す設計を実現でき、半地下、地下、ロフト、
スキップフロア素敵な外構と絡めて満足できるプランをご提案致します。
ただし、既成概念は捨てるべきです。
例えば、玄関は必ず必要か?最近では玄関が無く、土間リビングに入る賃貸住宅もあります。
ベースとなる基礎、骨組み、屋根さえあれば、本来プランニングは自由です。
土地購入のコストが抑えられたら、無垢材のしっかりとした骨組みのシンプルながら、とても贅沢な家になります。
ありきたりな建売住宅にピントが合わない方は、是非挑戦して頂きたいと思います。
有名な住宅建築家の宮脇まゆみ氏は・・・子供部屋は間仕切りで仕切らず、造作家具のブースを設けたり、
ロフト寝室を造ったりし、子供部屋にコストをかけない代わりに、リビングダイニングには居心地の良い
素敵な空間造りをし、多大な建築家に影響を与えました。
多くの方が住宅を考える際ローンを組みますが、
先々不安なご時世ですから、ベースさえしっかりとした住宅を建てれば、あとは育てて行く事で無駄なコストが省けます。
*シンプルながら贅沢なエコハウスの薦め*
シンプルな間取りで尚且、高断熱高気密の住宅ですとエアコンの台数も少なく、冬暖かく、夏涼しい住宅を永遠に楽しめます。
暖かい空気を下から、冷たい空気を上から取り入れ、コストのかからないエコハウスにできます。
個室が多いとエアコンの台数が多く、新築住宅なのにエアコンの室外機やダクトが街並みから丸見え、そんなもったいない
住宅は数多くありますが、その心配もありません。
木の骨組みが見えるおおらかで、贅沢な空間を実現できますし、吹き抜け空間にしても冬寒くない、家全体が暖かい
住宅になります。
一時期さまざまな高断熱住宅のチェーン展開が立ち上がりましたが、本来高断熱住宅は北海道から生まれたもので、
現在はロイヤリティ払わなくても、まやかしでない本物の高断熱住宅のノウハウは公開されています、ランニングコスト半分で
暮らす家の浮いたコストを無垢のフローリングに当てると、ローコストで贅沢な家になります。
*木の特性について*
木の家が愛される理由
①自然に包まれる心地よさ
②「やわらかさ」という優しさ
③風合いの変化が楽しい
そして火災に弱いのではという疑問もありますが、
「怖いのは、焼死よりも中毒死」
火災で怖いのは燃え上がる炎より、有毒ガスの発生による中毒死です。
木の家自体は燃えても、多量の一酸化炭素を発生しませんが、家の中にあるプラスチックが燃えれば中毒死の危険が高まります。
例えば、杉の木であれば、1分間に0.8から1ミリしか燃えません。
よって、木はどんな用途地域でも、特殊建築物の公共建築も条件を満たせば使用できます。
来年のオリンピックメイン会場にも木はふんだんに使用する設計を、建築家の隈研吾氏が致しました。
住宅でも準防火地域も3階建てに、燃え代設計という方法で、柱、梁等の構造体を石膏ボードに貼らず、そのままで
あらわせる為、より贅沢な空間を造る事ができます。
*外壁に木を使う*
代表的なのは「焼き杉」です。
この材料は50年ぐらいメンテナンスフリーで、京都の町屋でよく使われています。
又は「カラ松」木の内部から滲み出す樹脂が水を弾き、現在は高温乾燥処理により使いやすくなりました。
他にも「杉」「レッドシダー」なども使用されております。
宝建設では、渋谷のビルに挟まれた耐火地域に3階建て店舗付き住宅を「杉」で建てた経験があります。
一生に一度しか経験できないであろう住宅造り、50年間木の家に住みたいと思ったら、
シンプルで贅沢な暮らしを目指しましょう。
*注文住宅を建てる場合の選択肢*
工務店・建築家・ハウスメーカー・パワービルダーおおまかに4つに分けられます。
工務店の中でも分けるとしたら、
①建築家(設計事務所)の施工を主とする。
②建売住宅(ツーバイフォー)が主だが、注文住宅も不動産屋さん経由で注文住宅も施工する。
③大手ハウスメーカーの下請けから始まり、独立し、宣伝力は優れているが、プリントのサイディングで OOO風が得意。
④木の家が得意で設計事務所の仕事もするが、ほとんど自社設計施工の会社。
⑤基は建材メーカーだが、大量仕入れの利点を活かし、注文住宅も請け負う。
⑥建築家風の白い住宅が得意で、ディテールの詰めは甘いが窓が少なく、一見するとスタイリッシュ。
⑦フランチャイズ加盟の工務店。
宝建設は建築家(設計事務所)の方の施工も致しますが、設計施工の仕事と両立を目指している工務店です。
*工務店の長所と欠点*
長所は・・・
①予算に合わせる能力は、建築家・ハウスメーカーなどに比べて長けております。
②地域密着で、職人さんとの距離が近いので、気軽にメンテナンスを含めて、職人価格でできます。
③展示場やTVの宣伝、営業に経費をかけていないので、お客様に反映しております。
④華美で奇抜を優先せず、お客様に対し柔軟に対応しております。
短所は・・・
①設計に関しての知識不足で、設計力が弱い。
②建築条件付きの土地などで、ありきたりの住宅になりがち。
③安く早くの形式が多くなり、プリントされたサイディングで済ませてしまう。
④営業力の不足により、大手加盟店になり、加盟団体の手法を使うことが多くなってしまう。
*結論*
(工務店の場合)
工務店施工の場合、温熱環境に優れ、木の住宅ならば、構造体あらわしでやすらぎのあるシンプルで本物の家が実現できます。
また、設計力が弱いのが工務店の悩みでしたが、最近では大学の建築学科や設計事務所出身で、建築家監修の設計教室に
通う方も多くなり、アーキテクトビルダーが多くなってきています。
特に地方が資本主義に侵されてなく、敷地条件に合わせた街並みにもとけ込む住宅を造る工務店多くあります。
本来、ハウスメーカーがあるのは日本だけで、他の国々は地域のビルダーが住宅を建てます。
ハウスメーカーは量をこなし会社が成り立ち、その分利益が出ない住宅ではなく、生産施設に移行している
会社が多くなっております。よって、将来的にハウスメーカーが存在するかは、棟数が止まったとき無くなると思われます。
では、実際にどのような点に留意すべきかを示したいと思います。
家は買うものではなく、なおかつ造りあげるもの、そして育てるもの
旅行に行き、素敵な旅館やホテルに泊まり、風情のある中庭に癒やされ、そんな暮らしが日々毎日送れたら
そんな幸せを目指すべきです。
その為には、風情のある街並みでも建築家の造った公共建築でも、プリントされた偽物は一切使いません、
将来永遠に残る材料で造るのが一番です。
もちろん、どんな材料も劣化はします、しかし本物の材料ならばそれが味わいとなり、メンテナンスも容易です。
派手派手しいプリント物は、最初は目に新しいですが、劣化には耐えられず将来は廃れてます
そして、勉強が足りない設計力の低い提案ばかりの工務店は、早く工事を済ます事のできる乾式の材料で造り、
感動する住宅造れません。
弊社ではローコストでありながら、なるべく本物の材料を使い、小さくても豊かな気持ちになれる住宅を目指し、
それが何十年後かの笑顔に結ぶ事を願い、努力して参ります。
工務店
マンションにお住まいで、クライアントの方々の
お悩み例
*北側の部屋が寒い。
*北側の部屋がカビ臭く、結露に悩んでいる。
*風通しが悪い。
*収納が足らない。
*水廻りに段差があり、水廻りが狭い。
*キッチンの収納力が足らない。
*住宅設備機器、照明が古くなった。
*合板の既成品が味気ない。
*自然素材のくつろぎがない。
*床が堅くて疲れる。
*間取りの可変性がない。
*暮らし方と間取りが合わなくなった。
*西日が強くて暑さがこもる。
こんな全てのお悩みを解決致します。是非ご相談お待ちしております。
タワーマンションリノベーション例です 。
都内某所、緑溢れひらけた眺望をもつ、落ち着いた住宅が竣工を迎えました。
隣地住居に囲まれる旗竿敷地ながら、桜並木と遊歩道に接し南西に下る丘の上に建っています。
視界の限られた敷地に窓を有効に配置することで、風景を伸びやかに切り取り、またプライバシーをしっかりと確保することを両立させています。
昼間活動的に動きつつ時に眺望を楽しみ、夕刻の沈みゆく陽射しに替わる華やかな灯りと静寂が、日々の生活を刻んでいくペースとなっていく。そのような住宅を目指しました。 美味い料理が作りたくなる、待ち遠しくなるような場所ができたと思っているのですがいかが思われますでしょうか。
よろしければご感想などお伺いしたく思っています。
TANITA GALVA コンテストにて、「土間リビングの家」が
特別賞を受賞しました。(写真右下)
お施主さんのSさん、有難うございました。
よい仕事をして下さった職人の方々も有難うございました。
私は、大学時代近代建築史学んだとき、ル・コルビジェの1920年台の住宅史学び 初めて、黄金比知りました。
1930年台のル・コルビジェのロンシャンの教会も、ル・コルビジェのスケッチ集見たとき、立面、断面、平面、
複雑ですが、 平面スケッチに黄金比の線のあとがあった時は、感激しました。
連日の猛暑日が続きますが、サッシュの室内側に、造作障子ガラス戸の引き込み戸を設えると、
夏の直射光を和らげることが出来ます。冬の断熱にも、活躍し一挙両得ですね♪
夏、猛暑ですが、地下室は、涼しいです。
自然のワインセラー、漫画家さんのアトリエ、ピアノ、サックス、シアタールーム、
多種多様に皆様、ご活用しています。
もちろん、地下室の庭(ドライエリア)により、自然と一体化出来ます。