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2019年4月12日木の家

*ローコストで最高の木の家に住みたくなったら*

 総予算の中で土地が占める金額は一番大きくなるので、変形敷地や旗竿状敷地、段差のある敷地などがお薦めです。

 これらは土地購入金額が割安になります。

 ハウスメーカーは変形敷地に建てるのを嫌がります、というのは工場で生産されたユニットを重機で組み立てるのが

 困難になるからです。

 しかし、設計力のあるところに依頼すれば、敷地のポテンシャルを引き出す設計を実現でき、半地下、地下、ロフト、

 スキップフロア素敵な外構と絡めて満足できるプランをご提案致します。

 ただし、既成概念は捨てるべきです。

 例えば、玄関は必ず必要か?最近では玄関が無く、土間リビングに入る賃貸住宅もあります。

 ベースとなる基礎、骨組み、屋根さえあれば、本来プランニングは自由です。

 土地購入のコストが抑えられたら、無垢材のしっかりとした骨組みのシンプルながら、とても贅沢な家になります。

 ありきたりな建売住宅にピントが合わない方は、是非挑戦して頂きたいと思います。

 有名な住宅建築家の宮脇まゆみ氏は・・・子供部屋は間仕切りで仕切らず、造作家具のブースを設けたり、

 ロフト寝室を造ったりし、子供部屋にコストをかけない代わりに、リビングダイニングには居心地の良い

 素敵な空間造りをし、多大な建築家に影響を与えました。

 多くの方が住宅を考える際ローンを組みますが、

 先々不安なご時世ですから、ベースさえしっかりとした住宅を建てれば、あとは育てて行く事で無駄なコストが省けます。

*シンプルながら贅沢なエコハウスの薦め*

 シンプルな間取りで尚且、高断熱高気密の住宅ですとエアコンの台数も少なく、冬暖かく、夏涼しい住宅を永遠に楽しめます。

 暖かい空気を下から、冷たい空気を上から取り入れ、コストのかからないエコハウスにできます。

 個室が多いとエアコンの台数が多く、新築住宅なのにエアコンの室外機やダクトが街並みから丸見え、そんなもったいない

 住宅は数多くありますが、その心配もありません。

 木の骨組みが見えるおおらかで、贅沢な空間を実現できますし、吹き抜け空間にしても冬寒くない、家全体が暖かい

 住宅になります。

 一時期さまざまな高断熱住宅のチェーン展開が立ち上がりましたが、本来高断熱住宅は北海道から生まれたもので、

 現在はロイヤリティ払わなくても、まやかしでない本物の高断熱住宅のノウハウは公開されています、ランニングコスト半分で

 暮らす家の浮いたコストを無垢のフローリングに当てると、ローコストで贅沢な家になります。

*木の特性について*

 木の家が愛される理由

①自然に包まれる心地よさ

②「やわらかさ」という優しさ

③風合いの変化が楽しい

 そして火災に弱いのではという疑問もありますが、

 「怖いのは、焼死よりも中毒死」

 火災で怖いのは燃え上がる炎より、有毒ガスの発生による中毒死です。

 木の家自体は燃えても、多量の一酸化炭素を発生しませんが、家の中にあるプラスチックが燃えれば中毒死の危険が高まります。

 例えば、杉の木であれば、1分間に0.8から1ミリしか燃えません。

 よって、木はどんな用途地域でも、特殊建築物の公共建築も条件を満たせば使用できます。

 来年のオリンピックメイン会場にも木はふんだんに使用する設計を、建築家の隈研吾氏が致しました。 

 住宅でも準防火地域も3階建てに、燃え代設計という方法で、柱、梁等の構造体を石膏ボードに貼らず、そのままで

 あらわせる為、より贅沢な空間を造る事ができます。

*外壁に木を使う*

 代表的なのは「焼き杉」です。

 この材料は50年ぐらいメンテナンスフリーで、京都の町屋でよく使われています。

 又は「カラ松」木の内部から滲み出す樹脂が水を弾き、現在は高温乾燥処理により使いやすくなりました。

 他にも「杉」「レッドシダー」なども使用されております。

 宝建設では、渋谷のビルに挟まれた耐火地域に3階建て店舗付き住宅を「杉」で建てた経験があります。

 

 一生に一度しか経験できないであろう住宅造り、50年間木の家に住みたいと思ったら、

 シンプルで贅沢な暮らしを目指しましょう。