さて、今日は趣味のゴルフがらみのお話をしましょう。
私は寝ても覚めても日々、建築設計・経営・営業・現場打合せの事ばかり
考えているのですが様々な人との出会いの中の苦労から生まれた住宅
の図面プランニングが一番楽しいです。
予算の事もあり、最初に考えていた事からどんどん削られていくのですが
それでも当初の大事なコンセプトだけは残ります。逆に最初のアプローチ
を間違えると駄作になります。お客様の要望をすべて叶えると７０坪位の
家になる事がありますがそこに建築法規上、予算上 建てられるのが３０坪
程度です。でも最大限の大事なポイントが必ず敷地から読み取れますのでそ
こだけは、はずさないようにしてます。
そんな中、私のストレス発散の唯一の趣味はゴルフです。
日吉にある日本大学高校・ゴルフ部出身の為、ゴルフ歴３０年になります。
もちろん大学時代は理系の為、課題に追われ夏休みに少しやる程度でした
が高校時代のゴルフ仲間は先輩・後輩含めてトーナメントプロやトップ
アマチュアがたくさんいます。私はといえば・・・サラリーマン時代はワン
シーズンに１回程度でしたが。
このコラムを読んで下さった中でゴルフに興味ある方はぜひ、仕事関係なし
でもゴルフ友達になれたら嬉しいと思います。
私のゴルフは年齢的に昔より飛ばなくなりましたが 若かりし頃はH.S５６
前後でした。今はH.S４８前後だと思います。
しかし、飛ぶけど曲るアプローチやパターは苦手なタイプです。
以前は出るコンペでは必ずドラコンは取ってました。
スコアはひどいものです・・・練習場シングルです。
そんな中、ゴルフ場に着くとバブル期を含めクラブハウスの設計には職業
柄とりつかれてしまうのです。
よって今日は有名建築家の建てたクラブハウスのご紹介を致します。
【アントニオ・レーモンド】
フランク・ロイド・ライト（落水荘などで有名ですが）の弟子で日本で
レーモンド建築設計事務所を開設し、吉村順三・前川國男も在籍した有名
設計事務所です。東京女子大学の図書館・礼拝堂・講堂や軽井沢の聖パウロ
カトリック教会などを設計しています。
★『門司ゴルフ倶楽部』福岡県北九州市門司 ★
⇑ クラブハウス外観
⇑ エントランス階段
⇑ ２階バルコニー （軒の垂木は内外を一貫してます）
⇑ メインスペース ワインルームの談話室兼食堂（ハイサイドライトが素敵）
エントランス右手の受付には「建築を見に来られる方々にはお見せすること
にしてます」と書かれているそうです。
地域にも開放された名門の息吹が感じられますね。１９６０年完成という
事ですので私が生まれる以前になりますがいつの時代の人が見ても感動させ
られますね。弟子の吉村順三氏にも通じる居心地の良さを感じるコンクリ―ト
と木の組み合わせはもし、ツイッターがあれば『いいね！！』ですね。
中央には暖炉もあり懐かしい暖かさを感じられます。
★『神奈川カントリークラブ』神奈川県相模原市 ★
⇑ 暖炉と化粧梁の天井・連結した自由な水平窓・明と暗のすべてを備えた
居心地の良い空間です。
★『富士カントリークラブ』静岡県御殿場市 ★
都内からもお近くなので伺った方も多いかもしれません。
開場は１９５８年です。しかし、本物のコンセプトは残るのですね。
国の登録有形文化財に認定されています。
認定された事により、地域にも公開見学会されています。
⇑ 垂木構造の天井はとても落ち着く居心地の良い空間です。
★『東京ゴルフ倶楽部』埼玉県狭山市 ★
名門ゴルフクラブなので行きたくても、なかなか行けません・・・
⇑ 近代建築の要素がいっぱいの建物です。
⇑ ロビー （フランク・ロイド・ライトの影響が出てますね）
★『武蔵カントリークラブ』埼玉県入間市・狭山市 ★
やはり名門で日本オープンなどメジャー競技で有名ですね。
航空からみると横長の十字架の形らしいのですがやはり教会建築が多い
作家の理由がわかります。
⇑ オープン当初の豊岡旧クラブハウス（豊岡コース・入間市）
⇑ 建築中の笹井クラブハウス（笹井コース・狭山市）
東京リノベーション
横浜市 リノベーション12
川崎市 リノベーション11
川崎市 リノベーション10