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2011年12月23日ローコスト住宅のしくみ(その2)

柔軟な設計提案としての温故知新

 

安易に既製品ばかりを使い、安く早くばかりを追い求めるならば

 

日本の分譲住宅で充分ですが例えばヨーロッパの街並みではスペイン

 

イタリア・ドイツでもコートハウスが非常に多く、街並みに対して

 

洗濯物をむやみに出さず公共(パブリック)に対して真摯な態度で

 

素敵な都市を形づくっています。

 

しかし、一方日本では一時期コートハウス・テラスハウス・コモンテラス

 

ハウス等の計画が実施されましたが中々、根付かず中庭に対して集まって

 

住む利点を生かされていないケースがほとんどです。

 

実際はロンドンなどの近郊ではほとんど賃貸住宅なのですが、ゆとりを

 

持った住宅の街づくりとして車が広場に入れなかったり、入ってきても

 

スピードが出せないように設計されています。

 

若葉台

 

⇑ 当社、設計施工物件例

 

 

⇑ 当社、施工物件例(設計は建築家による)

 

話がそれましたがローコストを考えるとコートハウスは外壁量が増加する

 

のでその分だけを考えるとコストは上がります。また、1階と2階の建築

 

面積が同一の方が出入りの少ない外壁になる為コストは下がります。

 

しかし、街中の分譲住宅を見かければわかると思いますが味気ありません。

 

日本の家はもともと雨が多いため、屋根の美しさが際立ち軒が低い所にあれ

 

ばある程落ち着くし威圧感がなくヒューマンスケール的に和んでいました。

 

例として 故 林雅子氏の設計した建築物が有名です。

 

外観

 

⇑当社 施工物件(設計は建築家による)

 

ひとつの手法として最近の京都の街並みでは空間の為のスクリーンが

 

生かされ、鰻の寝床の敷地に対しても中庭空間・土間空間を生み出して

 

います。全体のコストを勘案し敷地条件により、より良いものをプロ

 

デュース致します。

スクリーン

 

⇑ 当社 施工物件(設計は建築家による)