facebook
HOME - COLUMNS

2011年6月10日壁面緑化と省エネ

Q: 壁面緑化が省エネになるかどうか数値化したものはないですか?

 

A: 様々な機関が壁面緑化がもたらす省エネ効果を測定していますが、電力消費量が、21~42%削減された

   という実験結果があります。また、植物によって36%の日射遮断効果があったとする結果や熱中症の症状

   軽減効果が言われています。

   「スチレンフォームなどの断熱材を壁面と床天井に施した6畳規模の住宅を2棟建造し、内部に能力の等しい

   空調機械を設置して、南に面した窓の前に、つる植物の巻き付き登攀による被覆を行った。その結果、それ

   ぞれの室内で示された同一最高気温の際の電力消費量は、植物の被覆により21~42%の軽減になった」

   という結果があります。

   「南向き面で、外気温が35℃を示した夏の日に、つる植物による巻き付き登攀による被覆を施した壁面温度

   が32℃に留ったのに対し、被覆無しの壁面は50℃強となった」という結果があります。植物によって36%の

   日射遮断効果があったと言えます。

   「南面での試験で、緑化が施されていると、壁面から人体に放射される熱量が低減されるため、人体の体感温

   度が低下することが実証的に証明されており、熱中症の症状軽減効果がある」とされています。

   (以上 2007年10月 Urban・Advance  No.44に掲載された京都府立大学人間環境学部環境デザイン学科

   下村孝教授による論文「都市における緑の効用ー身近な緑がもたらす心身の健康と人間らしい生活ー」より)

 

Q: 壁面緑化の室内の熱環境への貢献について教えてください。

 

A: 様々な機関が壁面緑化がもたらす室内への熱環境への貢献について測定していますが、室内の電力消費量が、

   21~42%削減されたという実験結果があります。

   「スチレンフォームなどの断熱材を壁面と床天井に施した6畳規模の住宅を2棟建造し、内部に能力の等しい空調

   機械を設置して、南に面した窓の前に、つる植物の巻き付き登攀による被覆を行った。その結果、それぞれの室内

   で示された同一最高気温の際の電力消費量は、植物の被覆により21~42%の軽減となった」

   (2007年10月 Urban・Advance No.44に掲載された京都府立大学人間環境学科デザイン学科 下村孝教授

    による論文「都市における緑の効用ー身近な緑がもたらす心身の健康と人間らしい生活ー」より)