都市住宅においてプライバシーを確保しながら以下に自然と向き合うかを考えた場合、2階リビングは有効な手段のひとつです。但し、2階に劇的な空間がなければ1階の個室にこもりがちになり家族の接点は失われます。
よって、2階リビングを地面からどうつなげるかが今回の大きなテーマとなりました。
玄関戸を開くと目の前に赤く浮かび上がる階段が出迎えてくれて、玄関ホール高さ7.7Mの吹抜けからのトップライト、ロフトからの光、2階リビング米松格子戸から降りそそぐ光によって2階へといざなってくれる縦の動線を強調しました。照明を含めてさまざまな光が時間によって豊かな表情を見せてくれます。
2階リビングはデッキテラスと一体化させて、最高高さ3.7m斜め天井、統一された造作家具によってより広く感じさせた家族の集まる空間となっています。ロフトに上がる螺旋階段は美しい形状で部屋のオブジェでもあり上がり下がりも楽しくなります。2階デッキテラスと屋上テラスは、光が降りそそぎ、風が通り抜け、富士山を臨める心地良さです。
また、それらを生かすディテールとして、目透かし天井、目透かし巾木、シンプルな造作家具などによりすっきりと納めました。素足で歩きたい南洋材無垢のフローリングが木のやさしさを伝えてくれます。シャープでありながらやさしい空間ができました。 |