横浜の名建築 その7
横浜市営住宅 三ツ境ハイツ
低層団地で住宅街に溶け込んで
既存の道路に囲まれた宅地形状の影響もあって、多くは10世帯を単位に
するような、囲み型の計画になっている。10世帯で一つの庭を共有する。
共有された庭にはワゴン車が一台入れるほどのスペースが用意されている。
将来、住民に対する介護や看護が必要になった時に、そのためのサービス車
がここに寄り付くことができるように考えたからで高齢者の多くが接地階に
住むことを想定しているので、この中庭に設けられた車寄せはかなり有効に
働くと思う。
ただ現時点で居住者の方々がいまひとつこの贅沢な空間を使いこなせていない
ような寂しい印象も少しばかり感じられました。
周辺の住宅にはホントに上手く溶け込んでいて、とにかく贅沢な市営団地という
印象です。デザインアパートっぽいですね。
所在地:横浜市瀬谷区三ツ境56-5
設計:山本理顕設計工場
施工:相鉄・第一JVほか
竣工:2000年